宵待奇譚(Takashi.E 掌編・短編小説集)
初めて小説を書いたのは15歳の時でした。高校2年の時、みずから同人誌を立ち上げ、習作のような小説やら詩やらを発表しました。大学生の頃は、いくつかの同人誌に作品を寄稿しました。
それ以降、ずいぶんと長く創作から遠ざかっていましたが、2011年ころから、約30年のブランクを経て、私は趣味として、また短い小説を書き始めました。年に1~2作品。本当に寡作ではありますが、貿易商としての、本来の仕事の合間に、旅や、飲酒など、さまざまな非日常への入り口からさまよい訪ね、時空を超えて、湧き上がったイマジネーションを素直に受け入れて、一つのシーンを切り取るような感じで書いてみました。
- 魔都上海の街角で 2011年5月5日作
1930年代、魔都と呼ばれた街上海の街角で・・・
- 上海の夜は更けて 2011年5月8日作
日常の舞台板の向こうにロマンはあるのか・・・
- 貿易商とその妻 2012年11月05日作
1885年のある日。アフリカで活動するある貿易商の日常を切り取ってみました。
- 風の流れるままに 2012年12月2日作
昭和11年2月26日 東京ではある事件が起こっていましたが、その日の大阪のある商社マンの日常を切り取ってみました。
- 海辺の街にて 2013年2月23日作
昭和16年の冬、行商人である私は半島の小さな港町にたどり着いた・・・・
- 瓦斯燈 1990年1月15日作
デカダンでアンニュイなファンタジー・・・
- 月光にぬれた夜に 2013年7月23日作
私は気がつくと病院のベッドの上にいた。ミステリアスな日常・・・
- ある夜ある街の片隅で・・・ 2013年8月4日
実話に基づいたプチ怪談です。
- 本日快晴にして気温高し 2013年8月16日
1945年8月15日は天気予報どおりうだるような暑さだった。中学生のオレは正午に校庭に集まるようにと云われた・・・
- タロウ君なにすんねん 2014年1月28日
眠れない寒い冬夜の怪談話
- 彰子と元治 2015年㋆19日
彰子は勤め先の銀行の金を横領して元治に貢いだ・・・
- シヴァの市 2016年2月3日
三十歳のある夜、私は所在なく酩酊していた・・・
- 田舎の事件 2017年10月21日
アイが若い坊主と逐電し、夫の鉄二が自殺した・・・